「食」を通して、社会に貢献できる仕事をしませんか。
PROFILE
入社9年目。高校時代の恩師の勧めでイフスコヘルスケアの調理師を志望する。現在は病院調理師として、患者の状態に合わせた食事の調理業務を中心に取り組む。着々とキャリアを重ね、2023年にリーダー職に。プライベートでは自炊のときに、業務で身につけた調理技術や知識を役立てている。
T.Y.さん
2016年入社
入社のきっかけ
学校の授業で集団給食について学習したときに、一度に膨大な食数を調理できる楽しさを知り、「給食って面白いかも」と感じたことを覚えています。就職活動の際、実ははじめは給食業界を視野に入れていませんでした。ですが、恩師が当社の調理師職を勧めてくれたことをきっかけに、集団給食のやりがいを思い出して当社を志望しました。
限られた時間の中でテキパキと仕事を進めるために、効率を意識しています。
私たちは日々、献立指示に従って患者様の状態に合わせたメニューを調理しています。提供するのは、通常食、きざみ食、嚥下食と病状に応じた調理法が細かく分かれていて、それぞれ作り分けが必要です。メイン料理の場合、この患者様は揚げ物、この方は焼き物、この方は蒸し物で…と同じ食材でも複数通りの調理法で対応する場合があります。作り分けに加えて他の小鉢や汁物メニューの調理も並行して行うので、常に効率を意識して調理を進めなければいけません。たとえば、味噌汁ならあらかじめ具材をお椀の中に入れておき、盛り付け担当の方がお椀につゆを注げば完成の状態にしておきます。つゆを注ぐ間に私は別の作業を進め、提供時刻までの限られた調理時間を有効活用しています。厨房全体が効率的に回るように些細なことにも目を向け、パフォーマンス向上に努めていきたいです。
おいしさと安心の両立は、食べる人の目線に立つことから始まる。
調理業務のほかに、パートスタッフの方と一緒に盛り付け業務も担当しています。その際に心がけているのは、患者様の目線に立つことです。もし自分が入院して提供された病院食が、器のふちにたれやソースがべったりと付着したままのものだったら、あまり気持ちよく食べられないと思います。私たちが提供する病院食は、患者様お一人おひとりに合わせて考えられたもので、言わば治療の一環です。そんな食事をお出しする立場として、味も見た目も楽しんで、かつ安心して召し上がっていただきたいので、盛り付けは特に意識しています。現在の病院では患者様と直接関わる機会はありませんが、実際に召し上がる姿を想像し、食から患者様の入院生活を支える自覚を持って取り組んでいます。
真似したいと思った技術や工夫は仲間たちと共有し、積極的に取り入れています。
事業所の今後の目標は、正社員のメンバーがどの勤務時間帯の担当になったとしても、また、誰かの急な休みが発生した場合も、スムーズに対応できるようになることです。現在勤務する病院には正社員の調理師が3名配属されています。盛り付けや洗浄を行うパートスタッフと協力しながら厨房を切り盛りしています。そんな私たちが今後さらなる業務改善を図るために、他の事業所が行う取り組みで真似したいと思ったものは共有し、事業所内で積極的に採用しています。他の事業所に応援で訪れた際は、効率的な調理法からふきんの干し方をはじめとする備品の取り扱いかたまで、参考になるポイントがないか目を光らせて、業務改善のヒントとして役立てています。